おじょじょじょ1 (バンブーコミックス)

  • 竹書房 (2013年9月6日発売)
3.79
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本棚登録 : 247
感想 : 9
5

イイッ、とってもイイッ
この四コマ漫画、レベルが高い!! あくまで、私の中のランキングだが、いきなり、『けんもほろろ』と同位である
クール教信者先生の「らしさ」全開と言ってもいい、気だるそうな絵柄と、それに見合った力の抜けたネタ、テンポを崩さない一方で安全牌にも走っていないオチ、この三つが揃っている四コマ漫画が面白くないわけがない!!
それに加え、キャラがいい
個性があるっつーより、オリジナリティが溢れている、と言った方がしっくり来る登場人物ら
そんな彼らが、緩やかに単調な、それでいて、決して無変化では終わらない青春を1pずつ、各々の歩調で綴ってくれている、それがこの『おじょじょじょ』の内容
大ジャンルは四コマ漫画、細かく分けると青春系、友情系、そんで、恋愛系かな。個人的には、青春系と思っている
また、名前を貰っている(その名前も、どこか厨2くさい、西尾維新作品か、と思うくらい)キャラの数を限らせているからか、話が広がりすぎていないのもイイ。読みやすく、各キャラに感情移入もしやすい
主役の一人、徒然をほぼ無表情で、感情表現が乏しく無口なキャラにしている事で、春の百面相っぷり、感情の豊かさや成長を、更に引き立たせているのか?
個人的に好きなのは、春を容赦なくハートブレイクしてくる、毒舌執事ィ。私は勝手に、頚松社鼠(けいしょうしゃそ)氏と呼んでいる
一巻で、大きくはないが、確かに変化の兆しは見えた、春と徒然の関係がどう変容していくのか、どうやって進展するのか、そこに紅やじぃはどう絡むのか、また、新キャラが出てくるのか、そこに期待しながら1巻を読み返し、2巻を待つ
私のお勧めの一本は、80pの「一瞬阿修羅」。紅の怯えっぷりで、徒然がどれだけ、本気で春の為に怒ったのか、がよく判るので。次が、珍しいってレベルじゃないほど稀有に、徒然が自分の気持ちを調子を強めて告げた、93pの「しっかりと」。12pの、初登場から飛ばしているじぃの真顔がツボの、「至極真っ当」も好き・・・極端な話、全てが四コマ漫画として良質
“この四コマ漫画がスゴい!! 2013”的なランキングを、ファン投票で決めたら間違いなく、ベスト10には入れるレベル
これに関しては、読まなきゃ損です、と言いたい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(竹書房)
感想投稿日 : 2013年9月30日
読了日 : 2013年9月8日
本棚登録日 : 2013年9月6日

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