戦後の新宿にある探偵社が舞台の短編集。
全体的に優しい雰囲気で静かな湖面を想わせる物語。リアルとファンタジーの狭間に在る感じが好みかな。
友人のために大切なものを躊躇いも後悔もなく捨てた櫂の気持ちが温かい。
子供の頃から自分を気遣ってくれた慎吾の幸せを思う気持ちが伝わってきた。
干拓されてしまうけど、湖面は二人の中で静に波打ち続け、色んなものを運んでくれると思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリー
- 感想投稿日 : 2016年6月3日
- 読了日 : 2016年6月3日
- 本棚登録日 : 2016年3月11日
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