中巻でミラディーにまんまと恋に落ちたダルタニャンに、「も~、だらしがないな~」とあきれていた私。
下巻に至り、今度は自分がミラディーという沼にはまる。中巻までの彼女はほんの序の口、本領が発揮されるのはここからだった!
美しさは言わずもがな、その鋭い観察眼や機転の速さといった自分の武器を研ぎ澄ますことで他人をうまく利用し、未来を切り開いていく、そのたくましさ。しかもめげない!
私の中で、下巻の主人公は間違いなくミラディーだった。
面白い小説は総じて悪役も魅力的なことが多い。
欲を言えば、枢機卿やロシュフォールにももっとスポットを当ててほしかった。
全体的にテンポよく、ぐいぐい読ませる小説だった。
ストーリーは違うようだけど、次はマスケティアーズを見よう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外文学
- 感想投稿日 : 2016年4月19日
- 読了日 : 2016年4月18日
- 本棚登録日 : 2016年4月17日
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