異類婚姻譚

著者 :
  • 講談社 (2016年1月21日発売)
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感想 : 432
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異類が婚姻すると…。
昔話だと、結末は悲しい別れだったり、裏切りだったり。
そういう物語を想像していた。

でも、ここに出てくる夫婦は、外から見るぶんにはいたってどこにでもいる夫婦。(少しむかつくけど)

夫婦が似てくるというのは、なんとなく微笑ましい話だと思っていた。
しかし、蛇ボールの描写を見ると、恐ろしく、グロテスクで、印象深かった。

お互いを認め合っている夫婦。
自分を押し殺している夫婦。
似てくる、というのはどういうことなのか。


一方的に食べられてると思っているけど、そんなことはない、あなただって相手を食べてきたのだ。
お互いに食べあってきたのだ。
そう言われると、そんな気がしてくる。

そして、夫婦とはそういうものだ、と言われるとそんな気もしてくる。
旦那は何者だったのか。
でも、そんなことに関係なく、似てくるとか同化してくるという事が気持ち悪く、恐怖を感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年8月29日
読了日 : 2017年8月29日
本棚登録日 : 2017年8月29日

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