ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。 (11) (ガンガンコミックス)

著者 :
  • スクウェア・エニックス (2019年11月12日発売)
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本棚登録 : 144
感想 : 7
5

アスタロトさんとサルガタナスさん、おめでとうございます
さすがに、この(11)をまだ読んでない、『ベルまま』ファンはいないと思うが、もしかすると、この祝福の言葉がネタバレになってしまう可能性もある
しかし、お祝いの言葉を口にしたい衝動を、ファンとして堪える事が出来るだろうか、いや、してはいけない
だって、やっと、ついつい素直になれず、距離を近づける事が出来ないでいた、この二人の大人がくっつくんですよ、そりゃ、言いたくもなります
・・・・・・って言っちゃったよ!?
まぁ、言ってしまったものは仕方なしと諦めて貰おう、未読の方には悪いが
ある意味、このペアが、一番に、ファンに心配をかけていたんじゃないですかね
女遊びがちょっとじゃ済まないくらいに激しいけれど、それは、本当に好きであるサルガタナスさんへ、その気持ちを伝えられないモヤモヤを晴らす行為であったアスタロトさん
仕事が進まないってのも理由であるにしろ、実際は、自分以外の女性と話してほしくなくてイライラし、それを好きな人にぶつけてしまっていたサルガタナスさん
どっちも相手を好きなのが丸わかりなのに、その気持ちを伝えられないでいた二人を、ここまで見守ってきたからこそ、この展開で私らの度肝を抜いてくれたmatoba先生には、「あざっす」としか言えない
ここまでじっくりと焦らしていた分、想像以上に、一気に攻めてきたな、先生
さすが、matoba先生
チャラそうに見えて、しっかりと、決めるべき時は決める漢気を持っているアスタロトさん
凛としているけど、実は、やけに自己肯定感が低く、恋に臆病な部分があるサルガタナスさん
キャラに持たせるギャップ、その使い方、勉強になります
この(11)の表紙を飾っており、本編のメインも、アスサルですが、他のペアにも色々と変化があり、読み手は大満足
主役であるミュリンは、心の友であるシェムからの、そっけないようでいて真面目なアドバイスで、自分の心に芽生えていた感情を自覚した様子
ミュリンのようなタイプの青年が、自分の恋心と向き合って、赤面する様は、見ているこっちが気恥ずかしくなると同時に、幸せになる
頑張れ、って言い方はちょい違うだろうが、ともかく、逃げるなよ
この台詞を引用に選んだのは、漢気が溢れてるぅ、と震えたので
アザゼルさんの下で、毎日、男磨きしているってのもあるけど、本気でエウリノームの惚れてなきゃでない言葉
ある意味、最大の進展があったと言ってもいいのは、アスタロトさんとサルガタナスさんよりも、シェハムザとエウリノームかもしれない
きっと、彼女は元から、シェハムザを良いヤツ認定しているでしょうが、この一件で、その印象がほんの少し変わっていたら嬉しいな
「・・・どうして、あんた、どうして、そんなに私のファイルを探すの」
「・・・俺に、お前の趣味は理解できないが、お前が大事なものを失くして、落ち込んでることは分かる」(byエウリノーム、シェハムザ)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 少年漫画(SE)
感想投稿日 : 2020年7月26日
読了日 : 2020年7月25日
本棚登録日 : 2020年7月25日

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