想いの弔い、の一冊。
いきなり心を奪われた。
なんて繊細で、なんて輝かしくて、なんて愛に満ち溢れた作品なんだろう。
目に飛び込む豊かな色彩が、弔いの色が、文字が、絶え間なく心を掴んで揺さぶってくる。
幼少期の春夏秋冬、かけがえのない時間。
二人が見つめるその風景。
ゴッホがその風景で特別なものをみつめる傍らでテオはゴッホをきらきらした瞳で見つめていたんだね。
これはまぎれもなくテオが捧げるゴッホへのありったけの想い。
その想いを天へと放ち静かに弔ったんだね。
鮮やかな向日葵が哀しみと共に目に焼き付くテオとゴッホの物語。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月4日
- 読了日 : 2021年8月4日
- 本棚登録日 : 2021年8月4日
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