にいさん

著者 :
  • 偕成社 (2008年3月1日発売)
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本棚登録 : 365
感想 : 63
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想いの弔い、の一冊。

いきなり心を奪われた。

なんて繊細で、なんて輝かしくて、なんて愛に満ち溢れた作品なんだろう。

目に飛び込む豊かな色彩が、弔いの色が、文字が、絶え間なく心を掴んで揺さぶってくる。

幼少期の春夏秋冬、かけがえのない時間。
二人が見つめるその風景。
ゴッホがその風景で特別なものをみつめる傍らでテオはゴッホをきらきらした瞳で見つめていたんだね。

これはまぎれもなくテオが捧げるゴッホへのありったけの想い。
その想いを天へと放ち静かに弔ったんだね。

鮮やかな向日葵が哀しみと共に目に焼き付くテオとゴッホの物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月4日
読了日 : 2021年8月4日
本棚登録日 : 2021年8月4日

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