生きた証を見せてもらった一冊。
序盤から虎に例えられた光圀の姿に惹きつけられた。
幼き頃よりひたすら義を探求し、大切なものを犠牲にしてでも大義を全うする、そのゆるぎない志を、彼の真の心の中を最後の最後まで文字で辿る時間。
まさに冲方さんの手で光圀の生きた証を余すことなく見せてもらった、そんな思いが喜びとして心に沸き起こった。
別れも悲しみも、全て彼の大義の血潮となっていたのだろうか…そう考えずにはいられない。
良かった、読んで良かった。
こうした形で歴史上の人物に触れられ、興味を持つ、これもまた読書の楽しみの一つだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年3月8日
- 読了日 : 2019年3月11日
- 本棚登録日 : 2019年2月26日
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