丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2013年6月26日発売)
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本棚登録 : 9727
感想 : 945
4

裏舞台を描いた、一冊。

これまでは国と王という表舞台が描かれていたけれど、今作は民という裏舞台に焦点をあて描いた作品。

実にどっしり、内容は濃い。いつの時代もいつの世界も、民が願うことはただ一つ。

全ての民が安寧に暮らせ、全ての民が救われること。
その思いを王に託すこと。
一人一人が己の場で出来ることを思案し全うする姿は胸を打つ。
一人一人の小さきチカラが国の未来に繋がる…自然と今の世の中に重ね合わせてしまった。

四つの短編、どれもラストの余韻がこれまた良い。

そしてこれはどこの国だろうと思いを巡らせるのも楽しかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年4月18日
読了日 : 2020年4月18日
本棚登録日 : 2020年4月18日

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