裏舞台を描いた、一冊。
これまでは国と王という表舞台が描かれていたけれど、今作は民という裏舞台に焦点をあて描いた作品。
実にどっしり、内容は濃い。いつの時代もいつの世界も、民が願うことはただ一つ。
全ての民が安寧に暮らせ、全ての民が救われること。
その思いを王に託すこと。
一人一人が己の場で出来ることを思案し全うする姿は胸を打つ。
一人一人の小さきチカラが国の未来に繋がる…自然と今の世の中に重ね合わせてしまった。
四つの短編、どれもラストの余韻がこれまた良い。
そしてこれはどこの国だろうと思いを巡らせるのも楽しかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年4月18日
- 読了日 : 2020年4月18日
- 本棚登録日 : 2020年4月18日
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