魂の交わりを感じた、一冊。
苦しみとせつなさ溢れる遠田作品、良かった。
200年前の奄美の歴史を背負った遠い遠い"許されぬ愛”が時を旅して、夜の海を漂うカヤックの上で幻想的に交錯していく。
静かな夜の波の音、サネン花の香り、砂糖黍の甘さ…想像が五感を刺激してくる。
苦しみ、せつない想い、神に誓った愛を心で味わい、そして何よりも 貪る、喰らい尽くしてやる…という遠田さんの、心の底を奮い立たせるような言葉の美を味わい尽くした。
愛よりももっともっと深い…魂の交わりなるものを感じる余韻が続く。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年11月28日
- 読了日 : 2020年11月28日
- 本棚登録日 : 2020年11月28日
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コメント 2件
まことさんのコメント
2020/11/28
くるたんさんのコメント
2020/11/28