呪縛の一冊。
華麗なる薔薇と共に現れたのは壊れた母親。長男の嫁の妊娠を機に彼女の壊れっぷりが半端ない。
薔薇の香りにむせ返りそうな描写と共に描かれる物語はまさに呪縛と異常な執着の世界。
そこに至るまでの生い立ち、母による娘への呪縛劇場は言葉にならないほどの嫌悪感がやまない。
誰がそうさせた⁇間違いなく周囲が、情けない男たちがそうさせた。
この苦しみが鋭い言葉にのせられ、こちらまでナイフで心を切り付けられたよう。
儚い幸せにひたすらせつなさの揺籠揺れる。
母、女としてのバラ夫人が残した微笑みの意味は…薔薇のみぞ知る。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月6日
- 読了日 : 2022年10月6日
- 本棚登録日 : 2022年10月6日
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