文句なしに惹き込まれる世界だった。
芸術の世界は縁もなければ知識もない。
もちろん、ワイルドも「サロメ」も耳にしたことがある程度。
なのにひと目見たら忘れられないオーブリー・ビアズリーのペン画とマハさんの描く世界に瞬く間に心は鷲掴みにされた。
妖しさも美しさも滲み出ているオーブリーの挿絵と心の奥底が疼くような戯曲の中の台詞が心を刺激してくる。
モノトーンのペン画。なのに渦巻く想いが色へと姿を変え、何色も混ざり合った色に取り囲まれるような感覚と
「あたしはおまえの口に口づけするよ、ヨカナーン」こんなシンプルな言葉なのに何倍もの感情の波が押し寄せてくる感覚に襲われた。
この史実に基づいて描かれた世界と、ワイルドの「サロメ」の戯曲との見事なブレンド。
あり得ない例えだけれど背骨に鳥肌が立つような読後感。
こちらのサイトで出会えた作品。出会いに感謝です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年7月24日
- 読了日 : 2019年7月24日
- 本棚登録日 : 2019年7月24日
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コメント 7件
まことさんのコメント
2019/07/25
くるたんさんのコメント
2019/07/25
まことさんのコメント
2019/07/25
くるたんさんのコメント
2019/07/25
あいさんのコメント
2019/07/27
くるたんさんのコメント
2019/07/27
あいさんのコメント
2019/07/27