鷺と雪 (文春文庫 き 17-7)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年10月7日発売)
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本棚登録 : 1711
感想 : 209
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シリーズ最終巻。

この時代を、それぞれ自分の身分を生きる人たちの思いを英子とベッキーさんを通して教えてもらった気がする。

そして あぁ、ずるいです、北村さん。こんな終わり方だなんて。
これじゃ良い意味で永遠に心に居座り続ける一冊じゃないですか。

歴史を知っているからこそ襲われる思い、せつなさにまんまと心は捕らえられたまま。

夢の世界であったら、どんなに良かっただろう。この後を思えば思うほど、英子の気持ちに寄り添えば寄り添うほど時を止めたくなる。

いつまでも降りしきる雪、英子の想いを乗せた鷺が舞う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年2月28日
読了日 : 2020年2月28日
本棚登録日 : 2020年2月28日

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