輝く良作の一冊。
主人公 金吾の目線を軸に描かれた石見銀山で生きる民と政の七年間。
銀山で生活の糧を得る男たち、そこに絡むさまざまな出来事と共に思いもよらぬ気づき、世の常、人の常たるものが熱く溢れ続けていた。
表立って輝くものが全てではない。
その裏で陰ながら放つ輝き、日々生きる民の生もまた誇れる輝き。
そして民のための政とは裏の輝きを見つめ理解する土台があってこそ、なんだな。
人たるもの、生き方を登場人物誰もの言葉にのせて届けてくれた作品にすっかり心掘り尽くされた気分。
読後は輝きだけが心にキラリ残されるような良作。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月19日
- 読了日 : 2023年2月19日
- 本棚登録日 : 2023年2月19日
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