危険な一冊。
すごいな。登場人物達の口からこぼれ落ちる言葉に何度もざわざわと震えさせられた。
そして各章、目くらましのような術が張り巡らされそれに気づいた瞬間に心はきゅっと縮み、その巧みな目くらましの術に感嘆すると同時に縮んだ心がぶわっと解放されていく、そんな感覚。
これがたまらない。
最終話はやられた。
これはまるで大きな落とし穴にハマったよう。
心だけでなく、毛穴まできゅっと縮んだ。
そして鳥肌。
家族って、親子、母って…あぁ、怖っ。
こんな読後感を味あわせてくれるなんて良い意味で危険。
完全、矢樹作品中毒患者状態。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年2月14日
- 読了日 : 2022年2月14日
- 本棚登録日 : 2022年2月14日
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