良い時間を味わえた、一冊。
あぁ、なんか良かったな。
流れるような文章、落ち着いた静かな言葉が溢れているおかげがな。読んでいて自然にざらついた心も滑らかに、次第に凪いでくるようだった。
受け継がれる伝統、ものを大切にするということはもちろん、割れた器を大切に想う気持ちや金継ぎ、かんざしを通して過去と向き合う祖母の姿に何度もじんわりきた。
金継ぎって、持ち主の大切な思い出をまたしっかり閉じ込めてくれる…そんな想い、意味、役割もあるのかもしれない。
束の間の良い時間を味わえた温かな作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年5月30日
- 読了日 : 2020年5月30日
- 本棚登録日 : 2020年5月30日
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