あぁ!と声が出る一冊。
昭和24年、高校三年生の男女が遭遇した密室殺人事件と首切り殺人事件。
正直ものすごい意外性は感じられないけれど細かな伏線、回収作業は素直に面白い。
そしてラストまで読むと、あぁ!と声が出るほど。これはインパクトがある。
この戦後まもない混乱の時代、男女共学の戸惑い、思春期の少年少女の一喜一憂揺れる心、せつなさが丁寧に描かれ、ミステリと並行して味わえた時間も良かった。
そして"たかが殺人じゃないか…"何よりもこの言葉の意味、言わしめた背景に、あぁ!と…。このタイトル、ギュッと心が苦しくなる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年2月18日
- 読了日 : 2021年2月18日
- 本棚登録日 : 2021年2月18日
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