たかが殺人じゃないか (昭和24年の推理小説)

著者 :
  • 東京創元社 (2020年5月29日発売)
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本棚登録 : 1857
感想 : 212
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あぁ!と声が出る一冊。

昭和24年、高校三年生の男女が遭遇した密室殺人事件と首切り殺人事件。

正直ものすごい意外性は感じられないけれど細かな伏線、回収作業は素直に面白い。

そしてラストまで読むと、あぁ!と声が出るほど。これはインパクトがある。

この戦後まもない混乱の時代、男女共学の戸惑い、思春期の少年少女の一喜一憂揺れる心、せつなさが丁寧に描かれ、ミステリと並行して味わえた時間も良かった。

そして"たかが殺人じゃないか…"何よりもこの言葉の意味、言わしめた背景に、あぁ!と…。このタイトル、ギュッと心が苦しくなる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月18日
読了日 : 2021年2月18日
本棚登録日 : 2021年2月18日

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