話を噛み合わせる技術

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  • フォレスト出版 (2015年11月20日発売)
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201606/201904/

方針演説しかしない社長、業務指示しか出さない上司との関係は、ぎくしゃくしていくものです。「表面コミュニケーション」は定期的、「論理コミュニケーション」は随時と覚えておきましょう。そして、理想的な比率は「8対2」、もしくは「9対1」ぐらいです。/

あなたがどれぐらいの「適応力」があるのか、4つのポイントにわけてチェックしてみましょう。
それは、「頑固」「無邪気」「思考停止」「柔軟」の4つです。1)話が噛み合っているかどうかを正しく認知できるか。2)相手の話にペースをあわせることができるかで4パターンに分類。
①頑固:
話が噛み合っているかどうか認知できるか?⇒○
話を相手に会わせられるか?⇒×
②無邪気:
話が噛み合っているかどうか認知できるか?⇒×
話を相手に会わせられるか?⇒○
③思考停止:
話が噛み合っているかどうか認知できるか?⇒×
話を相手に会わせられるか?⇒×
④柔軟:
話が噛み合っているかどうか認知できるか?⇒×
話を相手に会わせられるか?⇒×


「柔軟」のパターン
・やっぱり最近の子はガツンと言わないとダメだな。Aさんとは話が通じない
・そう、ですね・・。確かに、時と場合によっては、ガツンと言うべき時も、あるでしょうね。
・そうそう。隣の課のB君も、それで目覚めた子なんだから
・ああ、Bさんですよね。Bさんは本当に模範的な社員ですね。私も勉強させていただいております。
・いつも言っているとおり、そういう汚れ役は私に任せたまえ。
・はい。本当にいつもありがとうございます。ところで先日の会議での件ですが。
・ん、どうした?
・社長から会議資料が多いので、ひとまとめにしろと言われておりまして。


なかなか話が噛み合わない人とは、安易に「話せばわかる」とは思わないことです。/

相手の話を正しくリスニングしているかどうか、それを確認するためにバックトラッキングするのです。/

相手を「外国人」だと思って話す。
①前提知識を丁寧に伝える
②ゆっくりと話し、論点を繰り返そうとする
③話が通じないときは仕方がないと思う/
相手が日本人だとわかっていると、「これぐらいで話は通じるはずだ」と、どうしても期待してしまうものです。ですから、その期待を裏切られるとイライラするのです。/

「れる・られる」で語尾をぼかすと、「来期の目標を達成させるためには、最初に市場リサーチを行うことが手順として最良だと考えられる」このように評論家的なニュアンスとなり、言葉に説得力が宿らなくなります。/

なぜ目標達成や問題解決のために「資料」が必要なのか。本書で取り上げる理由は1つです。「本気度」を噛み合わせる。
話が噛み合っているかを検証するうえでも、資料を作成することは意味のあることです。
①必要な項目だけを載せる
②「意見」ではなく「事実」を載せる/

雑談なのに話の論点を固定して話し続けると、話題が広がらないのです。雑談する力は、「雑学」や「ウンチク」をたくさん持っていればいいということではありません。話が噛み合わない会話の「ズレ」や、空想による決めつけた言い方(ボケ)を楽しむものであり、あえて噛み合わせようとしないことを重要です。/

多くの人は意外と人の話を正確に聞いていないものです。資料やチラシ、パンフレットを渡されても、驚くほど正しく知覚していないのです。
やはり重要なことは「日頃の行い」です。/

他人からの相談事には、2種類の目的がある。
①問題を解決したい
②安心欲求を満たしたい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 【ビジネス】
感想投稿日 : 2016年6月3日
読了日 : 2016年6月3日
本棚登録日 : 2016年6月3日

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