ぼくらの仮説が世界をつくる

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2015年12月11日発売)
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本棚登録 : 1215
感想 : 119
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売れてる本だし、感銘を受けたとかなんとかいまさらだけれど、いくつか心に残ったこと。
・これから先にやることに自信がなくても、「これまでも未知の世界で努力できたのだから、これからまた新しい世界で自分は努力できるはずだ」と思う、という部分。
今までできたけど、この先はできないかもしれないという恐怖に常に襲われる私とは正反対。このように考えればいいとはわかるけれど、わかるとできるは大違い。

・自分の感覚を信じないことにしていて、ウェアラブルデバイスをつけて、ちゃんと眠れているか、疲れていないかを計測するというところ。私にも少なからずそういう部分はあり、先日も人に話して笑われたところ。計測した睡眠時間や食事をちゃんととっているのかという記録よりも、体感のほうが大切なのでは? と言われたけれど、自分の感覚を客観的に判断しようとする著者の姿勢に共鳴した。

・最後。しばらくの間、ずっと私のテーマだったこと。人にうそをつくと、自分にもうそをつくようになる、ということ。人の原稿を見たとき、さほどよくないと感じても「いいですね」と言うことの多い私は、自分が他人に褒められても、それをそのまま受け取ることができなかった。だって自分が心にもないことを言ってるから。これを改めようと思って、最近は思ってないことは言わない、ウソは言わないでおこうと思っていたのを後押ししてくれた。
人に聞き心地のいいことばかりを言っていると、いつしか自分にも言うようになってくる。自分にうそをつくと、いつしかそれがうそか本当かわからなくなってくる。だからうそは言わない。著者は
「自分を慰めるために言っているのか、現実がそうなのかがわからなくなってくる」と言う。
だからと言って、「自分に対して一番厳しいことを言うのが自分である状態を作る」というのは、なかなか厳しいけれど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 仕事
感想投稿日 : 2016年12月3日
読了日 : 2016年12月3日
本棚登録日 : 2016年12月3日

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