真田太平記(三)上田攻め (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1987年10月28日発売)
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【再々読】
血沸き肉躍る‼‼
上田攻め ― 真田太平記㈢
2010.12発行 大活字文庫 真田太平記㈢第1巻~第3巻
大活字文庫「真田太平記㈢」の底本は、新潮文庫です。このため登録は「真田太平記㈢ (新潮文庫) 」で行います。

豊臣秀吉の天下統一がなるが、近親の死を受け心が相当に疲れた秀吉が、何かにつかれたように朝鮮へ兵を出す。

第1巻
徳川家康は、北条氏直から和議の条件として沼田を引き渡すように迫られたため、大久保忠世を大将として、平岩親吉らの二級の武将たちをもって上田を攻めたが、真田軍二千に対して、徳川軍は五倍に近い兵力であったが、昌幸の地の利を得た作戦に敗退する。
その後、徳川は兵を増強するが、真田も、上杉景勝の援軍が到着し両軍は膠着状態になり、徳川軍は撤退する。

第2巻
関白・豊臣秀吉が、下手に出て沼田城を、真田昌幸から取り上げて北条氏直へ渡すが。氏直は、大阪へ出て秀吉に挨拶に行こうとしない。業を煮やした秀吉は、氏直を謀にかけて開戦に持って行く。ここに秀吉の北条攻めが行われる。真田昌幸の次男・幸村は、大阪に人質として送られていたが、秀吉のはからいで上田に帰り北条攻めに加わる。

第3巻
徳川家康は、重臣・本多忠勝の娘を養女として真田昌幸の長男・信幸に嫁がす。信幸は、分家をして沼田城主となる。信幸は、父と弟との距離が開きだすのを感じだす。そんな信幸の心は次第に家康の信頼にこたへていくようになる。
その頃大阪では、太閤・豊臣秀吉の弟・大和大納言秀長の死、淀君が生んだ豊臣鶴松の死、秀吉が千利休に死を命じる。これらのことが重なり秀吉の心は相当に疲れ・・・、朝鮮へ兵を出すこととなる。

【読後】
豊臣秀吉の天下統一は、豊富な財力で、兵の出血を極力抑えて行う、やり方は凄いものです。ただ、天下統一後の道筋が見えないのが残念です。
真田家は、上田に徳川軍を向かえ、沼田に北条軍を向かえと、大変な中で上杉景勝の男気が素晴らしいです。真田が領地を・・・守るために戦っている様が手に取るようにわかる描写です。
特に音読していますと、感情が・・・、もう笑いと、涙がと大変です。あすからの真田太平記㈣が楽しみでなりません。

【音読】
誤嚥防止のために、音読を行なっています。読みなれた大活字文庫「真田太平記」を借りて来ました。
真田太平記の音読は6月27日から行っています。舌を噛み、舌の先に出来た口内炎が大きくなり食事もままならなくなり7月4日で一時中断しましたが。再度8日から再開しました。また舌を噛み16日から中断し、20日から再開しました。31日から舌を噛んでいないのに、舌が少し痛くなりました。8月2日から音読時間を10分台に少なくして続けます。4日から音読時間を、通常の30分台に戻しました。原因は、不明です。
8月18日に舌を強く2回噛み、音読を中断します。24日から再開します。最初の2日は、6分、7分と、次の2日は、10分台、そして今は20分台と音読時間を少しずつ増やしています。

8月30日(日)で新潮文庫の真田太平記㈢に相当する。大活字本の真田太平記㈢第1巻~第3巻を、音読で読み終りました。
2020.08.30読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2020年8月30日
読了日 : 2020年8月30日
本棚登録日 : 2020年8月30日

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