それぞれの陽だまり: 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(五) (光文社文庫 な 43-6 光文社時代小説文庫 日本橋牡丹堂菓子ばなし)

著者 :
  • 光文社 (2019年12月10日発売)
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それぞれの陽だまり ー 日本橋牡丹堂 菓子ばなしシリーズの5作目
2019.12発行。字の大きさは…中。
素人落語のみやげ菓子、餡の甘さと母の想い、煉り切りの淡い夢、道成寺の桜 石橋の牡丹の4話。

鎌倉のはずれの村から菓子が好きで、菓子作りがしたくて江戸へ出て来た小萩が、牡丹堂の皆に助けられて、菓子に係わっていく。

此度は、山野辺藩より伊勢松坂との勝負に出した「揚げ饅頭」の次の菓子としての注文を受ける。
小萩は、男の職人には気が付かない、女の立場で考える。
千代紙で綺麗な箱を作り、趣向を凝らした色とりどりのお菓子を入れると…。

【読後】
此度は、伊勢松坂の勝代も静かで争いもなく穏やかな日々であった。
小萩が、弥兵衛から「男の職人には考えつかないことを考えろ。気づかないことに気づけ、見過ごしていることが、いっぱいあるだろう。それを探すんだよ」言われ、千代紙で綺麗な箱にお菓子を入れる事を思いつく。

この物語を読んでいると、心が温かくなる。
2020.03.13読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 料理、お菓子、食べ物
感想投稿日 : 2020年3月13日
読了日 : 2020年3月13日
本棚登録日 : 2020年3月11日

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