はじまりの空 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(六) (光文社文庫 な 43-7 光文社時代小説文庫 日本橋牡丹堂菓子ばなし)

著者 :
  • 光文社 (2020年7月8日発売)
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はじまりの空 ― 日本橋牡丹堂 菓子ばなしシリーズの6作目
2020.07発行。字の大きさは…中。
書けない戯作者は春しなむ、猫が運んだ福つぐみ、父と母の蓬莱山、珈琲に合う金色羹(こんじきかん)の短編4話。

鎌倉のはずれの村から菓子が好きで、菓子作りがしたくて江戸へ出て来た小萩が、牡丹堂の皆に助けられて、菓子に係わっていく物語です。

看板→『菓子調製処 小萩庵 ひとつからご注文をお受けします』
牡丹堂の主人・徹次が小萩を呼び、小萩を名指しした注文も増えてきた。ここらで看板を出した方がやりやすいだろうと、言って大きな看板を店の入り口の脇に掲げます。
それからすぐ小萩を名指しで来た注文が山野辺藩の杉崎様の強い紹介で、書けない戯作者・恋川さざ波に、歌舞伎の脚本を書けるようにするため菓子の注文が来ました。

【読後】
小萩が作る菓子が素敵です。恋川への菓子は、道行から凝っていて最後に菓子を食べて恋川がすっかり元気になって、歌舞伎小屋の市村座は、立ち見が出るほどの大評判になります。
固定観念にとらわれず新しい発想と、小萩を応援してくださるお客様のもとでのびのびと成長して行く小萩を見ていると、心がほっこりしてきます。
2020.09.08読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 料理、お菓子、食べ物
感想投稿日 : 2020年9月8日
読了日 : 2020年9月8日
本棚登録日 : 2020年9月5日

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