婿殿開眼-算盤侍影御用(1) (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社 (2011年1月12日発売)
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婿殿開眼 ー 算盤侍影御用シリーズ1作目《文庫本》
2011.01発行。字の大きさは…中。2023.08.06~07読了。★★★★☆

祖父から御庭番の訓練を受けた笠井半蔵の活躍の物語です。

時は、天保十二年(1841)。
御庭番から勘定奉行まで大出世した梶野土佐守良材(よしき)は、武州の近藤三助方昌(のぶあき)から指導を受けた天然理心流を遣う笠井半蔵を使って暗躍しょうとしています。笠井半蔵の祖父村垣定行は、御庭番から勘定奉行まで大出世をした。
その村垣定行が、先々の事を考えて半蔵を勘定奉行配下の平勘定を代々務める旗本百五十俵の笠井家の一人娘佐和に婿入りさせた。あれから十年、半蔵は33才、佐和は27才になった。夫を心配するあまり、いつもがみがみ言う佐和に、半蔵は、委縮してつねに佐和の様子をうかがい子供ができない。

梶野良材は、半蔵を矢部左近衛将監(さこんえのしょうげん)定謙(さだのり)の影の警護につける。矢部が襲われた所を半蔵が助けるが、襲った者が半蔵が想いを寄せる煮売屋「笹のや」の女将のお駒と板前の梅吉であった。半蔵が問いただすと女将は矢部の実の娘であると言う。

2019.11.04に「密命下る 一 婿殿開眼」(徳間文庫 2019年刊)は、字が小さくて読むのを断念したのですが、2011年に双葉文庫から発行した、この元の本は字が大きくて読めます。

【読後】
半蔵が使う人を斬れずとも刃引きの刀で縦横無尽に活躍する様がよくスッキリします。これからの活躍が楽しみです。2019年発行の徳間文庫の本は字が小さくて読めなかったですが、たまたまブックオフで買った2011年発行の双葉文庫は字が大きくて読めます。まさか同じ本だとは思ってもいませんでした。
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算盤侍影御用シリーズ一覧
10.婿殿満足
09.婿殿葛藤
08.婿殿懇願
07.婿殿帰郷
06.婿殿女難
05.婿殿大変
04.婿殿勝負
03.婿殿修行
02.婿殿激走
01.婿殿開眼 2023.08.07読了
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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2023年8月7日
読了日 : 2023年8月7日
本棚登録日 : 2022年11月6日

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