湯島天神坂 お宿如月庵へようこそ 上弦の巻 (ポプラ文庫 な 11-6)

著者 :
  • ポプラ社 (2019年11月6日発売)
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感想 : 8
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上弦の巻 ― お宿如月庵へようこそ 湯島天神坂シリーズの3作目 
2019.11発行。字の大きさは…字が小さくて読めない大きさ。
十三夜に鼻煙壺の夢、王子の願い石と卵焼き、おならの顚末、恋の行方と菊の花の4話。

梅乃が、噂の隠れ宿・如月庵で部屋係として奮闘する物語です。

下足番の樅助は、何でも写真に移したように、記憶にとどめて聞けばその記憶をたちどころに紐解いてくれます。その樅助の記憶が、はっきりしなくなります。そして、30年前に奉公していた川内屋の蟹吉の事をよく思い出します。
樅助は、蟹吉の事を思い出したくないために、心に封印したが。町で蟹吉の倅を見てから、その記憶が出てきて、心が乱れて……。

【読後】
梅乃を名指しで訪ねてくれる客が出て来ます。本当に、よく働きます。そして、そそっかしくて、親身になってお客様の事を考えます。そこがとても微笑ましく、読んでいてほっこりします。
なお、最後に「板前の杉治が手足の鍛錬をし、仲居頭の桔梗が小柄と体術の稽古をする」
そして「この宿には少し秘密を隠している」と書いて有ります。
毎回なんだろうと想像します、隠密の忍び宿とか……考えますが。
次回に謎が解けるのですか……?
2020.12.16読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2020年12月16日
読了日 : 2020年12月16日
本棚登録日 : 2020年11月29日

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