切間は出て来ないけど、金之助が出てきたので、私は元気です。
(^ω^)おっおっ
というのはおいておいて。
『果実』を読んでから半年強、ようやく続編に取り掛かることができました。
いきなりの序盤の展開に面食らいながらも読み進める。相変わらずのまほろの文体。果実でそこまで明らかにされていなかった(と思う)作品の現在の背景。そして現れる絢爛豪華(ルビ:ゴージャス)な『あじあ』、旧友(ルビ:とも)との再会、登場する一癖も二癖もある登場人物、『使者』(ルビ:めさじぇ)とのスパイ染みたやり取り……。そうそう、探偵小説(ルビ:ミステリ)たるものこうでなくっちゃ。このケレン味、この前時代的(ルビ:モダン)な道具立て、設えられた絶好の舞台、まほろの存在理由(ルビ:レゾン・デートル)…
いつまで経っても事件が起きねえ!
どうなってんだよ!
しかし急にとある人物にビンビン死亡フラグが立ち始める。
そして事件が起きてからは急展開。というか急にガッツリミステリになって、作中での謎がかなり分かりやすく纏められて(いやに親切)、さて、事件を解いてみなさい、とな。さっぱり分かりません!
ここで既に峠を越す。これは…謎がこれだけで終わるのかしらんと思っていると、まあ当然事件は続くわけです。
そして突入する推理合戦。
それぞれの見解とその矛盾がぶつかって、徐々に止揚(ルビ:アウフヘーベン)されていく推理…。
そして真実が明らかに!
おお!なんとしっかりしたミステリなんだろう!そう、これ、これだよ!面白い!
ちくしょう!あっちには気づいたのに!ミスリードだったか!
全く、まほろにしてやられたぜ!
あれ?でもなんかページ数がやたら残っているな…。
と思っていたら最後に怒涛の超展開。
余りの展開のはやさに物語から振り落とされる。
そうだ…そういえばこんな話だった…。これがまほろや…。
読後に残ったのは謎の徒労感…。これは一体何だったんだろう…。
総合すると、面白かったのか面白くなかったのかよくわかりません。
いや、面白かったんだと思います。最後以外は。
とりあえず続きを読もうと思います。
どうなる、まほろ。
- 感想投稿日 : 2013年1月6日
- 読了日 : 2013年1月5日
- 本棚登録日 : 2013年1月5日
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