前半(というかほとんど)の『上海の螢』連作は、正直何が魅力なのかさっぱりわからず、うーん、これって戦中戦後の上海(で暮らす日本人)の状況を示す歴史的資料としての価値以外なにかあるのかなあ…と思ってしまった。
登場人物がやたら多く、実名で登場する作家がいたりしながらもアルファベットで書かれる人間もいたりして、その辺のアンバランスさも気になった。(フルネームで登場した人物は全員実在するモデルがいるんだろうか?)
オマケ程度に収録された(けれど、一応『戦争』という大きなくくりでテーマになっているだろう)短編(掌編?)「審判」はとても良かった。ので星3つ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
P+D BOOKS
- 感想投稿日 : 2016年11月1日
- 読了日 : 2016年11月1日
- 本棚登録日 : 2016年11月1日
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