・山小屋の主人との出会いによって結ばれた登山の素人3人がヒマラヤの未踏峰登頂を目指す、ってめっちゃロマンの塊のような山岳小説。一気に読んだ。
・ただ、全てが都合良すぎてどうも読んだ後虚しい。山小屋の主人であるパウロ、アスペルガーのサヤカ、知的障害の慎二、どん底のワープアである主人公の裕也、全てが物語を盛り上げる小道具としか見えない。ワクワクしながら読めるんだけど人物に感情移入が出来ない。笹本作品の常なんだけど主人公に全く魅力が無いのがその大きな理由だと思うけど、この作品はそれが顕著。物語の展開の面白さだけで一気に読ますってのはそれは凄い事なんだけれども。
・プラス山好き補正がかかってるから一気に読めるのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
物語
- 感想投稿日 : 2013年1月22日
- 読了日 : 2013年1月21日
- 本棚登録日 : 2013年1月21日
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