はてしない物語 上 (岩波少年文庫 501)

  • 岩波書店 (2000年6月16日発売)
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本棚登録 : 3311
感想 : 242
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ひとまず上巻を読了。
エンデの「モモ」が気に入ったので、手に取りました。

「ネバーエンディングストーリー」の原作とは全く気付かずに…途中で指摘されて知りました。

どこをとってもぱっとしない、いじめられっ子の少年バスチアンが内容も知らないままに心惹かれて手にした冒険小説。
やがて小説の中の冒険と、自分の世界がつながりー。

上巻では現実とファンタージエンが繋がるかどうか、というところまで。
単なる冒険ファンタジーではなく、様々な視点からの現代への風刺や問いかけが散りばめられた作品です。

虚無に飲み込まれそうな国、ファンタージエン。
その国を助けられるのは人の子であるが人間にとって、既にファンタージエンは「偽り」となっていた。

この設定が投げかけているメッセージをどう受け止めるか。
忙殺され、荒んだ心を、そっと和らげてくれます。

下巻でどのように展開するのか、楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年11月2日
読了日 : 2022年11月2日
本棚登録日 : 2022年11月2日

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