本の運命 (文春文庫 い 3-20)

著者 :
  • 文藝春秋 (2000年7月7日発売)
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本棚登録 : 771
感想 : 71
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いつだったか新聞の書評欄で知り、最近手にいれた井上ひさしさんのエッセイ。
筆者の作品は読んだことはないのですが、もちろんお名前は存じており、本について書かれたということで興味を持ちました。

これは本好きにはたまらないエッセイだと思います。
そうそう、本って、読書ってこういうところが楽しいんだよね、と共感したり、
井上さんに比べると自分を本好きと呼ぶには恥ずかしいレベルだと恐れ入ったり。

娯楽が少なかった時代からずっと本をこよなく愛された方だからこそ書ける内容ですし、難しい言葉もなくさらりと読めるので、あまり読書に馴染みのない方にもおすすめ。

個人的には六章の「子供を本好きにするには」が好きです。
タイトルに沿った内容だけではなく、日本の学校教育の問題点や、本や物語の果たす役割にまで触れていて、大変興味深く感じました。

手元に残しておいて、時々読み返そうと思います。

2018年7冊目。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月13日
読了日 : 2022年9月13日
本棚登録日 : 2022年9月13日

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