チェリーブラッサム (角川文庫 や 28-7)

著者 :
  • KADOKAWA (2000年4月25日発売)
3.19
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本棚登録 : 1003
感想 : 95
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母親は数年前に病死、父は仕事が忙しく姉妹の夕飯はポテチ。姉がゲーセンで補導されたのをきっかけに父が会社を突然やめた。
…という冒頭の割には話はけっこう軽かった。悪評まみれの不動産屋とか出てくるけど、謎の真相もユーモアも含む軽いものだった。便利屋稼業もひとまず順調に滑り出すし。
表紙で恋愛ものかなーと思ったら全然そんな感じじゃないし。笑

でも、面白かったです。
軽さはティーン向け小説だった名残りなんだろうけど、主人公の心理描写は、中学生らしく真っ直ぐで、時に痛々しく、もどかしく心が締め付けられて、リアルで魅力的だった。

原題の「ラブリーをつかまえろ」の方が良かったんじゃないかなあ。桜の花なんて(少なくとも印象的には…)描かれていないし、話が進んで、悩んだり頑張ったりしていくうちに、主人公がどんどんカワイくなってくなぁと感じた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年4月12日
読了日 : 2013年4月12日
本棚登録日 : 2013年4月12日

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