母親は数年前に病死、父は仕事が忙しく姉妹の夕飯はポテチ。姉がゲーセンで補導されたのをきっかけに父が会社を突然やめた。
…という冒頭の割には話はけっこう軽かった。悪評まみれの不動産屋とか出てくるけど、謎の真相もユーモアも含む軽いものだった。便利屋稼業もひとまず順調に滑り出すし。
表紙で恋愛ものかなーと思ったら全然そんな感じじゃないし。笑
でも、面白かったです。
軽さはティーン向け小説だった名残りなんだろうけど、主人公の心理描写は、中学生らしく真っ直ぐで、時に痛々しく、もどかしく心が締め付けられて、リアルで魅力的だった。
原題の「ラブリーをつかまえろ」の方が良かったんじゃないかなあ。桜の花なんて(少なくとも印象的には…)描かれていないし、話が進んで、悩んだり頑張ったりしていくうちに、主人公がどんどんカワイくなってくなぁと感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年4月12日
- 読了日 : 2013年4月12日
- 本棚登録日 : 2013年4月12日
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