物語は1911年の上海から始まる。革命という時代の中で、中国や朝鮮の人たちの反日感情、力に物言わせる日本軍人の横暴。。
そんな中で一人の稀代な詐欺師、伊沢修が権力に立ち向かい、利害の絡む人物の中、騙し騙され、巧みにそれぞれを利用して、相手の裏の裏をかく。。。
一寸先が見えない中で、実は緻密に計算された計画が進行していく。
息をつかせない物語の展開、そしてスケールの大きい国家レベルの革命への情熱が彼と仲間を動かす。
最後の日本軍の武器を略奪する大仕掛け。そして最後のどんでん返しまで、目をそらせないでドキドキしながら、一気に読んでしまいました。
実際の事件と時代背景が、本当に伊沢を生み出して活躍させていたのでは?と思わせるような物語。
自分も伊沢になって、歴史の裏を読み込んでいくようなスリル。
こんな詐欺師は、かっこいい。。
あ、実はこれは、私の個人的に思い入れが激しい本。。
だって『織田裕二』さま主演の映画にもなりました。
映画はさすが迫力あります。。。でも本のほうも負けず劣らず迫力あるものです。
歴史の勉強しながら・・・楽しく読みませんか?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2011年9月9日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2011年9月9日
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