単行本が出たのは1997年。記憶になかったので全くの新刊だと思って買ったんですが、やっぱり騒がれるほどの作品じゃなかったからチェックしなかっただけだったんだなぁ(笑)。
作者はあの「ジェラシック・パーク」の作者です。あの小説自体はなかなか面白く読めました。なんと言っても設定とかディテールがいいですよね。映画ももちろん良かったですけどね。
この作品は名前の通り航空機事故を取り扱った作品です。事故に対する航空機メーカーの対応や事故を扱うマスコミの姿が描かれています。例えば、事故原因を究明する技術的な部分とか航空機メーカーの内側とか、そういう細部は書きこまれていて興味があれば面白く読めるし、その事故原因を究明する調査チームの責任者が主人公なので、それが謎解きにもなっていて、それなりに楽しめた。
でも、読み終わってみると、登場人物がなんとも薄っぺらで、なんていうか、話に奥行きがないんですよね。そういう目でみてみると、確かにこの作者、「ジェラシック・パーク」の時からそういう作風だったんだね(笑)。
着想とか設定とか話しのディテールは結構好きだけど、感動はしないなぁ
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリー
- 感想投稿日 : 2012年2月18日
- 読了日 : 2001年1月2日
- 本棚登録日 : 2012年2月18日
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