英国王のスピーチ コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
- Happinet(SB)(D) (2012年3月10日発売)
洋書_The King's Speech_を読んでいるので、映画も再度、見て、映画のレビューを書いている。
事実(史実)をもとにしていることが、歴史の重みを映画にしっかりと加えている。ヒットラーの時代に、英国がどう進もうとするかは歴史の大きな転換点になったはずだ。しかも、兄が国王の位を降りたことで急遽自分にまわってきたstatusと、その困難な時代と、新国王George VIにとって、自らの吃音がさらにその困難さを増す事になっていることを誰よりも分かっていたようだ。
そんな中で、ヨーク公(後の国王ジョージ6世)は、イギリス人でなく、コモンウェルズのオーストラリア人であるローグを、自らの吃音矯正の指導を依頼することに、いささかのためらいはあったと思う。妻のエリザベス(後の、王妃であり、さらに現女王エリザベス2世の母であるので、英国人に絶大なる人気を有する皇太后となる)の支えがすばらしく、次第に、ローグの訓練を受入れていく。
ライオネル(ローグ)とバーティ(ジョージ6世)とが、二人で行っていく訓練の場面がひとつの見せ場であり、audienceは、言葉をめぐって、心が閉ざされたり、開かれてゆくさまを、共有してゆく。
この作品のもととなった、オーストラリアのローグの孫が出演するCNNの動画がある。実際に、ふたりが友情を持ち続けたことを示唆してすばらしいので、ここにあげておく。
http://edition.cnn.com/2011/SHOWBIZ/Movies/01/25/kings.speech.grandson/index.html?hpt=C2
- 感想投稿日 : 2012年8月17日
- 読了日 : 2011年11月27日
- 本棚登録日 : 2011年11月27日
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