知人からの貸し出し。
満州に渡った主人公は、夫と酒屋を立ち上げ、繁栄と凋落を味わう。どちらも戦争によるものだ。
主人公の波子が必死に子どもたちを守り抜く姿は共感したい。が、男をたぶらかしてばかりで、家族が気の毒である。人間は欲を持ち、矛盾もするものだが、それにしても自分勝手すぎて不快になってくる。
スパイのエレナ、保安官の氷室、大杉などの周りのキャラクターは良い。個性と芯があり、それぞれ好感が持てる。
当時の満州を知る素材としてはいいかも。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年3月3日
- 読了日 : 2013年2月15日
- 本棚登録日 : 2013年3月3日
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