痛みの総和。その人も痛みをもらったから、自分に移動しただけ。でも自分で留めたいから、耐える奥歯、耐えられるはずだった奥歯。
わたしは私から絶対に逃れられない。わたくし率がゼロになったら、ほんとうにわたしという主語がなくなるのかはわからん。わたしが手離せなかった思春期の頃の痛みと虫歯みたいに膨らんで行った妄想は、わたしが私でなかったら消えてたものなんかな。
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- 感想投稿日 : 2020年6月17日
- 読了日 : 2020年6月17日
- 本棚登録日 : 2020年6月17日
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