れんげ野原のまんなかにある秋葉図書館は、今日ものんびりのどか。けれど、図書館を訪れる人たちには、人知れぬ悩みがあるようで……やっぱり、毎日ふとした謎が湧きおこる。そんななか、図書館の近隣で大事件が! 季節のうつろいを感じながら、またまた頼もしい先輩司書の助けを借りて、文子は謎解きに挑むが……。
少年しか知らない絵本の題名は?幻の卵料理は?謎解きといっても本にまつわること。 本全体がまるでブックトークのようで、色んな本が登場する。知っている本もあるが、え~、そんなの知らなかったよ!と臍を噛みたくなることも。「ある子馬裁判の記」は含蓄に富んでいて面白そう! 料理家辰巳芳子さんの卵10個で作る『心臓焼き』などにはびっくりした。
勿論、ストーリーの芯となるのは日向山から発見された白骨死体。『山の先生』とおんじの関係は? 隠された悲話が切なくてクライマックスを迎える。
森谷さんは目下大好きな作家さんです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本
- 感想投稿日 : 2018年9月22日
- 読了日 : 2018年9月19日
- 本棚登録日 : 2018年9月19日
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