神々の山嶺 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2000年8月18日発売)
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本棚登録 : 2294
感想 : 264
5

久しぶりの獏さんの作品で上下巻を合わせると結構な厚みがあるのですが、特に下巻の展開が面白く、あっという間に読み終えてしまいました。
昔は獏さんの『キマイラシリーズ』や『我狼伝シリーズ』を読み漁った時期もあり、本人曰く「エロスとバイオレンスとオカルトの作家」との事ですか、本作品は本格山岳小説ながら描写が秀逸で思わず物語に引き込まれました。
特にヒマラヤのエベレスト登頂を描いた圧倒的な臨場感は、作者自らがヒマラヤに登った際に高山病や幻聴を経験したのではないのかと思い、フィクションながら非常なリアリティを感じました。
登山イコール人生(男の生き様)だなと思い、本作に登場する羽生丈二の壮絶な生き様に圧倒されました。 おすすめです!!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年11月3日
読了日 : 2012年11月3日
本棚登録日 : 2012年11月3日

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