スティーヴン・キングがスティーヴン・キング節で語るだけで既に読み物として面白いのでズルい。
巻末には多分読み物として面白い本としてだろう、私も面白いと思う本のリストがズラリと並んでいるので殿堂入りである(アバラット入らないの?) 。
前にヴォネガットの文章教室の本を読んだ時に「コネを利用したくない物書き志望者」の話を聞いて、そんな奴がいるのか⁈と思ったのだが、案外いるのかもしれない。
ル=グインの文体の舵を取れを投げているのだが、あの高みからヴォネガットのある種のねじくれである職業としての売文の話の、丁度間をとった、情緒的に優しい小説教室がこの本だと思う。
個人的に沢山読むこと、沢山書くこと、「犬は存在しない」、が為になった。
文書をこねくり回して芸当をやってみせるには、私は適度に歳をとりすぎてしまって、自分の歌を歌うしかない。まあスティーヴン・キングもある程度はそういう意見かと感じたが、彼なら「丁寧に、真面目に、簡潔に」とか言うのだろうと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年12月9日
- 読了日 : 2023年12月9日
- 本棚登録日 : 2019年5月14日
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