シリーズ第6弾。今作も迫力満点。誘拐事件とウィルの父親の出所という現在のパートと、40年前のアマンダとイヴリンの若かりし頃の捜査。その二つのパートからなる今作。その二つが徐々に交わっていくのだけれど現在のウィルの感情の動き、父親の影、なにかを隠されているという不信。それだけで面白いのに40年前のパートはもっと面白い。アマンダとイヴリンが今以上に女性差別が強くある時代に警察で働いているということ。恐怖に遭遇しながらもそこに向かっていく姿、少しでも男たちに認めさせようとする姿。その強さ。前作同様に女性の強さが存分に描かれている。この二つのパートのなかにはウィルの、アマンダたちの強く大きな感情がある。シリーズの集大成のような作品。謎解きの面白さとさらにその奥にあるウィルたちの想い。ウィルのこれまでが見えきた今作。そしてこれからが気になる。早く次作が読みたい。
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- 感想投稿日 : 2018年7月20日
- 読了日 : 2018年7月20日
- 本棚登録日 : 2018年7月20日
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