太陽がいっぱい (河出文庫 ハ 2-13)

  • 河出書房新社 (2016年5月7日発売)
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本棚登録 : 355
感想 : 32
5

2023年一番の作品でした。
初めはグレート・ギャッツビーと同じ系統かと思ったものの、まったく違うものでした。
トムの行動や、できごとにどう思ったかということは細かく書かれているものの、心情についてはあまり書かれていないよう思う。けれども、トムの閉塞感や焦燥感、嫉妬なんかがじわっと迫ってくる。トムとフィリップとマージの関係が、よくある痴情のもつれた三角関係におさまらないとことが興味深い。

映画も見てみたけれども断然こっちがいい。
アラン・ドロンの色男ぶりはすごいですけど。
リプリーも見てみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月30日
読了日 : 2023年10月17日
本棚登録日 : 2023年12月17日

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