真鶴多忙な3巻。
「いい加減皆気付こうぜ…」と思ったりもする。
真鶴として、雅博殿との恋に揺れる乙女心も切ないけれど、寧温として国を支えている方が生き生きしているのは気のせいだろうか。
寧温でいた方が幸せなこともあり、真鶴でいた方が幸せなこともある。
主人公が常に自己存在に悩み、国家のあるべき姿に悩み…しているから、この本は魅力的なのだと思う。
今回から完全に、表と内の世界を行き来できる、ある意味無敵の存在になったのでより面白くなってきた。
それに、他の登場人物たちにもそれぞれドラマがあって飽きる所がない。
今回は元聞得大君、真牛が恋心を知るのが心に残った。
ずっと政治やら、女同士の意地悪話ばかりになると読んでいて苦しいけれど、真美那が出てくると途端にコメディタッチになるのが楽しい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
*小説(大人向)*
- 感想投稿日 : 2012年1月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2012年1月4日
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