碩学の昭和56年に3度に分けて行われた講演を文庫で読めるのはありがたい。膨大な知識と深遠極まりない思索を凝縮して伝えてくれているものを評して分かりやすいと呼ぶのは容易だし、事実分かりやすく語られている。しかし、本当に、「イスラーム文化とはなにか」をものにできたかといえばもちろん心許ないというしかない。イスラーム文化、法律を含めて、おぼろげにイメージを与えてもらえただけでありがたかったというべきだと思う。所詮、コーランには一読目を通したこともない素人には、本書の引用を手がかりに知るにしてもそこが限界だろう。
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- 感想投稿日 : 2015年2月12日
- 読了日 : 2015年2月12日
- 本棚登録日 : 2015年2月12日
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