一言で言うならば、「机上の空論」。
面白いと感じたのは、「数学が神の不在を証明した」というところと、仏陀の本来の教えは「神の不在」であり、その教えがなぜ今の教えに変わったかというところでしたが、これは単なる史実(と思われているもの)。この著者の考えではない。
なんと言うか、先に自分の中で絶対的な結論があってそれに合わせて無理に論理を構築している感じというか、実践的でないというか・・・
占いを宗教であるとして、毎朝占いを流すテレビ局は違憲だとか書いてありましたが、この人は「人のこころが占いを必要としている」という事実を忘れてる。
最終的な結論が「ひとつのモノサシで世界を測るからおかしくなる」ということのようですが、そのまんまこの著者にあてはまるのでは・・・という感じです。
メタ認知ができていないというか、愛がないというか。
この人は脱洗脳プログラムとかやっているようですが、それは脱洗脳ではなくて逆洗脳なだけであって、宗教はこの世に不要だといいながらこの人は自分の宗教を他人に押し付けているだけのように思います。
もう少し、理論の構築ではなく、人間性の構築をした方がいいのではないでしょうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
その他
- 感想投稿日 : 2013年1月6日
- 読了日 : 2013年1月6日
- 本棚登録日 : 2013年1月6日
みんなの感想をみる