新書418 教師の資質 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版 (2013年8月9日発売)
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当たり前といえば当たり前のことだけれど、「なるほど、うんうん、」と頷くところがたくさんあって、改めて教師のあるべき姿を確認できた。

今は真面目に頑張ることが評価されない時代だと。
教師の資質はどんどん下がり、生徒と教師、保護者と教師が対等の立場でものを喋るところに、教師のやりにくさがあると。
時間外勤務時間の増加、生徒指導、保護者対応、職員室の人間関係、心が疲れて辞めてしまう教師が後を絶たないのは、社会問題だと思う。

自分は教師に向いてないのかなと思うことはしばしばある。
去年なんて、私も、著者の言う心を病んだ教師だったかもしれない。

それでも、心が繋がる瞬間がたくさんあるから、そんな瞬間に助けられてきたから辞められないのだし、
またその瞬間を追い求めているから、辞められないのだろう。


ー教師に必要な資質は、使命感(ミッション)と情熱(パッション)である。

ー教師ほど、魂を打ち込める素晴らしい職業はありません。
だから、たとえ、今はつらくても、どうか、教師を辞めないでください。


辞めないでよかった、
あのときがあるから今の自分がいる。

そう思える日が、必ず来るから、
とりあえず辞めずにまた頑張ってみよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年11月17日
読了日 : 2013年11月17日
本棚登録日 : 2013年8月26日

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