周りから空気が読めないと思われている女医の黒田摩周湖は、ある日中庭で聴診器を拾う。その聴診器を当てると、患者の悩みや心の声が聞こえようになり、自信のコミュ力も少しずつ上がっていく。
一方、ストーリー自体は摩周湖の患者で代議士の妻である貴子と児童養護施設から高校に通う桜子を通じ、貧困女性が普通に働くのでは貧困から抜け出せないという社会課題を取り上げている。
不思議な聴診器に加え、かつて風俗で働いたこともある貴子が、貧困女性を救うためにソフトな風俗店を営み始めるなど奇抜な展開もあるが、応援したくなった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年11月2日
- 読了日 : 2023年11月1日
- 本棚登録日 : 2022年7月5日
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