深夜の博覧会 (昭和12年の探偵小説) (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2021年1月28日発売)
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本棚登録 : 457
感想 : 37
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昭和12年。太平洋戦争前夜だね。不穏な気配を感じつつ、まだまだ銀座や名古屋は賑わう。そう、名古屋なんだよ、メインな場所は。
那珂一兵は似顔絵かきだが、探偵もする。新聞記者のモガ瑠璃子。満州大富豪と纏足の妻。ケシ畑のおかげで大金持ち。愛人は日本人。その妹が銀座のマッチガール澪。一兵片思い中。満州大富豪と友人の日本人伯爵。
伯爵がお金をかけた館と猟奇殺人。パノラマ島奇談ぽいエログロ昭和。
澪は恋人と王道楽土満州へ渡るつもりでいたが、恋人が負傷したため、やめる。それは伯爵の策略。世界をまわった伯爵は王道楽土ではないことを知っていたから。
あらすじをつらつら書いたが、昭和初期の雰囲気が良い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 辻真先
感想投稿日 : 2021年6月15日
読了日 : 2021年6月15日
本棚登録日 : 2021年5月31日

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