2014年5月刊。
ひとりで山を歩くのが好きな、40歳初心者 山ガールの物語。
主に槍ヶ岳方面の実在の山や小屋が舞台なので、山歩きが好きな人はより一層楽しめそう。
北村さんらしい、なんとも日本語がきれいな小説。各話の最初に出てくる手書きマップも微笑ましい。
◆【引用メモ】花越しの眼下に、今やって来た道が見えた。コンビーフの缶を開ける時、付属の金属でくるくると細く、缶の周りを巻き取って行く。それに従って、コンビーフの肌が、道を開くように見えて来る。あんな感じに、緑の中に長く土の色が見えている。(p.237)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年7月5日
- 読了日 : 2014年6月30日
- 本棚登録日 : 2014年7月1日
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