新米弁護士のライネンが弁護することになったのは、殺人容疑で逮捕された67歳のイタリア人。ところが事件の被害者マイヤーは、幼い頃のライネンがよく遊んでもらった人物であったことがわかる。憎むべき犯人を弁護できるのか、悩むライネン。しかし、裁判がすすむにつれて、意外な真相があきらかになる。
後半の裁判部分は、『犯罪』のなかの一編がそのまま射し込まれているような印象。事実のみをたんたんと記しているのにものすごいグリップがある文体は変わらない。物語の鍵となっているある法律が、実在のものであるというのもスゴイ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年4月24日
- 読了日 : 2016年4月24日
- 本棚登録日 : 2016年4月24日
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