めちゃくちゃおもしろかった。へぇとかほぉとか頷きすぎて、パンク兄ちゃんのヘッドバンキング状態。
現在の「書き言葉」がいかに「翻訳文体」に影響されてできあがったか。○○は……というときの「は」がそもそも翻訳調であり、明治以前の文章には「主語」なんてものはなかった。そもそも「文」という概念がなく、「。」は使われていなかった。「だ」とか「である」とかの文末後もつくられたものだった。「彼」や「彼女」もなかった……と、驚きの連続。そして、そのような「文体」を獲得することによって、未知の文化である西洋文化を受け入れていくことができた。また、「翻訳」することでもとの西洋文化を変質させもしたのだ、と続いていく。 発見の喜び、知的な興奮を存分に味わえる、実に楽しい本だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
人文
- 感想投稿日 : 2014年3月30日
- 読了日 : 2006年3月30日
- 本棚登録日 : 2013年5月19日
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