猫神様の散歩道

著者 :
  • 青弓社 (2005年6月1日発売)
4.11
  • (3)
  • (4)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 3
4

 たくさん収録されている猫神様写真と、文化史・民俗史が専門で「旅の手帖」の温泉ライターでもある著者の文章がくっつくと、こんな「感じの良い本」が出来上がるのか。ツボを押さえた写真と説明文でそこがどういう場所でどんな交通手段で行けるのかをきちんと紹介するガイドブックの基本型をふまえながら、さらにその地に伝わる猫神様伝説をわかりやすい文章で読ませてくれるサービスぶりだ。

 あるところでは村を襲った化け猫への鎮魂の祠《ほこら》であったり、またあるところでは養蚕《ようさん》の天敵であるネズミを駆除してくれた守り神であったり、はたまたあるところでは飼い主の無念を晴らした忠猫であったり……。
 各地の猫神様話にドキドキワクワクしながら、読み終わったらむしょうに猫神様に会いたくなった。


 みんな一癖も二癖もあるキュートな猫神様たちを、日本全国から総勢六十匹も集めた本書。
 猫好きならば絶対買いの一冊だ。

 本書を持って猫まっしぐらな旅に出かけよう。


http://loplos.mo-blog.jp/kaburaki/2010/12/post_e439.html

読書状況:積読 公開設定:公開
カテゴリ: 再読したい本
感想投稿日 : 2011年1月1日
本棚登録日 : 2011年1月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする