社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう!

著者 :
  • 大和書房 (2012年5月19日発売)
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本棚登録 : 2030
感想 : 326
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私自身旅行が好きでなんでだろうなーと思ってたんですがそのアンサーブックがこれのような気がしますよ。
・美術館の展示に関するくだりには目から鱗。余談ですがSGP在住の友人が現地の文化施設の乏しさを嘆いており、仕方なく街中に飾ってある絵画を鑑賞していたら「その絵はあまり高くないから鑑賞しても意味が無い」的なことを現地人に言われたらしくまじこの国に住むの無理!と怒りをあらわにしていたことを「米国の美術館=資本主義のルール上にあり」というエピソードから思い出しました。(でもMOA美術館は原住民の展示も充実していて資本主義云々以前に面白かったけど。)
・さらに余談ですが日本の(国立博物館あたりの)美術館の展示は、知る範囲では世界でもかなり高水準だと私も思う。ただちきりんさんと私の意見の相違点は「地方の寺社仏閣の展示がショボイかどうか」という点。私はあの鄙びたたたずまいも含めて「秘宝を観に来た」感が盛り上がって好きなのです。興福寺ほど展示を頑張られてしまうと若干興ざめ感。
・さらなるちきりんさんとの相違点は「豊かな自然だけが売りの観光地を好むかどうか」。私はオーストラリアにもカナダにも好んで行ったしグランドキャニオンも泊りがけで行った経験があるのですが、これはちきりんさんが海に行く感覚(リフレッシュのため)なのかなあ、と。ただオーストラリアもカナダも自ら何かを生み出そうという機運に乏しい国という印象を受けたので、ちきりんさんの気持ちもわかるような気もします。
・とりあえず次の旅はセブ島か南米(ペルー)だな、と。
・次の次くらいにはロシアに行きたい。たしかに今のロシア人民はうかれまくってて何年か前に猛暑をしのぐためウォッカ飲みながら河にダイブして死亡者続出、なんてニュースがありました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2012年5月27日
読了日 : 2012年5月27日
本棚登録日 : 2012年5月27日

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